体にため込んだ余分なものを出し代謝を促して肥満の解消につなげます。
特徴的な症状 | 処方薬 | ポイント |
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実証で固太りの タイプ |
防風通精散 (ぼうふうつうしょうさん) |
代謝を良くし、脂肪を燃焼させる。便通を良くし、尿量を増やし、発汗を促すことで、体内にたまった余分なものを排出する。 |
虚証でむくみの あるタイプ |
防巳黄耆湯 (ぼういおうぎとう) |
体内の水分の巡りを良くする効果がある。下半身がむくみやすい、色白で汗っかきな人向き。男性より女性に効果がある。 |
実証でストレスの あるタイプ |
大柴胡湯 (だいさいことう) |
便通を改善し、気の巡りを良くする。ストレスの表れやすい腹部の張りを解消し、心を落ち着かせる。 |
肥満からくる糖尿病は痩せることが最も効果的です。
特徴的な症状 | 処方薬 | ポイント |
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頻尿・軽度腎機能低下 | 八味地黄丸 (はちみじおうがん) |
壮年期以後、腰痛・排尿障害 |
下肢のしびれなどの 末梢神経障害 |
牛車腎気丸 (ごしゃじんきがん) |
八味地黄丸の使用条件に似る |
胸脇苦満、便秘傾向 | 大柴胡湯 (だいさいことう) |
壮年期の肥満者 |
肥満、太鼓腹、便秘 | 防風通聖散 (ぼうふうつうしょうさん) |
脇から胸にかけてすっきりしない状態はなし |
口渇、多飲 | 白虎加人参湯 (びゃっこかにんじんとう) |
血糖改善後も口渇の強い患者に使用 |
漢方治療と生活改善で根本原因に心身両面からアプローチします。
特徴的な症状 | 処方薬 | |
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湿潤タイプ | 皮膚がジュクジュクして赤みの強い人 | 黄連解毒湯 (おうれんげどくとう) |
口渇を伴う人 | 消風散 (しょうふうさん) |
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ジュクジュクが強く浸出性の多い人 | 越婢加朮湯 (えっびかじゅつとう) |
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鼻や咽頭に慢性炎症を持ち、皮膚が可能しやすい人 | 荊芥連翹湯 (けいがいれんぎょうとう) |
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乾燥タイプ | 皮膚がカサカサに乾燥する人 | 温清飲 (うんせいいん) |
・乾燥が進行して湿疹に赤みがない人 ・老人性の皮膚乾燥がある人 |
当帰飲子 (とうきいんし) |
体の中から漢方の根本治療による美肌のお手伝いします。
特徴的な症状 | 処方薬 |
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赤く化膿するニキビ | 清上防風湯 (せいじょうぼうふうとう) |
下腹部圧痛、月経困難などの瘀血 (血液のうっ血によっておきる循環障害)の徴候、 月経時悪化傾向の患者 |
桂枝茯苓丸加薏苡仁 (けいしぶくりょうがんかよくいにん) |
月経時悪化、冷え症、むくみやすい、 貧血傾向など虚弱体質な女性のニキビ |
当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん) |
上記処方薬が無効な場合 | 荊芥連翹湯 (けいがいれんぎょうとう) |
漢方+生活習慣の見直しで体質改善を行います。
特徴的な症状 | 処方薬 | ポイント |
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鼻水、くしゃみ | 小青竜湯 (しょうせいりゅうとう) |
アレルギーを抑える働きがあり、体内の水分のバランスを整える。その結果、鼻水やくしゃみ等の症状を抑える。花粉症の第一選択となる薬。 |
鼻づまり、ドロリとした鼻水、首の後ろがこる | 葛根湯加川芎辛夷 (かっこんとうかせんきゅうしんい) |
鼻粘膜の炎症による腫れを抑えて、鼻づまりを軽くし、頭痛や首筋のこりも改善する。胃腸が丈夫な人向け。 |
虚弱、冷えを伴う | 麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう) |
体を温める薬で、アレルギー反応を出にくくする。手足が冷たい人や顔が青白い人向け。鼻づまりが続く場合は桂枝湯を併用するといい。 |
鼻水、くしゃみ (胃腸が弱い人) |
苓甘姜味辛夏仁湯 (りょうかんきょうみしんげにんとう) |
体を温めながら余分な水分を排出し、体内の水分バランスを整える。小青竜湯と似た効果があるが、こちらは胃腸の弱い人向け。 |
いらいらや頭痛など多彩な症状がみられるため、心身両方のケアが大切です。
特徴的な症状 | 処方薬 | ポイント |
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月経痛、月経不順、 下腹部圧痛 |
桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん) |
瘀血(血液のうっ血によっておきる循環障害)の徴候あり、便秘なし |
月経不順、月経痛、 流産の既往、不妊症、 血色不良、貧血傾向、 むくみ傾向 |
当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん) |
血虚(血の量が不足した状態)と水毒(水の巡りが悪くなった)の徴候、虚弱体質の患者 |
月経不順、月経痛、 不妊症、血色不良、 貧血傾向、皮膚粘膜乾燥傾向 |
温経湯 (うんけいとう) |
手掌のほてり、手荒れが認められる |
月経痛、月経時頭痛、 便秘、顕著な下腹部圧痛 |
桃核承気湯 (とうかくじょうきとう) |
月経困難に伴う精神症状を示す例がある |
月経痛、手足冷え、 過敏性腸症候群傾向 |
当帰建中湯 (とうきけんちゅうとう) |
当帰芍薬散で月経痛が改善されないときによい |
月経痛、月経不順、 月経時頭痛、腰痛症、 手足冷え、しもやけ、 下腹部痛、片頭痛 |
当帰四逆加呉茱萸生姜湯 (とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) |
当帰芍薬散で月経痛が改善されないときによい |
漢方治療でまさに更年期の身体・精神の不安定状態を正します。
特徴的な症状 | 処方薬 | ポイント |
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のぼせ、異常発汗、 ホットフラッシュ、 冷え、動悸、軽うつ症状、不安焦燥感 |
加味逍遙散 (かみしょうようさん) |
不定愁訴によい |
のぼせ、発汗、 動悸、下腹部圧痛、 便秘なし |
桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん) |
瘀血(血液のうっ血によっておきる循環障害)の徴候ありによい |
冷え症、血色不良、 むくみ傾向 |
当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん) |
身体とともに精神症状もあり |
のぼせ、顔面紅潮、 めまい、不眠、 不安焦燥感 |
女神散 (にょしんさん) |
加味逍遙散が無効な時によい |
漢方で卵子のアンチエイジングと体力・精神力のアップを行います。
特徴的な症状 | 処方薬 | ポイント |
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月経不順、血虚 | 四物湯 (しもつとう) |
当帰(とうき)で月経を整え、川芎(せんきゅう)で血を巡らせて、月経不順や卵胞発育不全、黄体機能不全等を改善する。他に当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)、温経湯(うんけいとう)など。 |
胃腸虚弱、気虚 | 四君子湯 (しくんしとう) |
人参を主体とし、消化吸収を高める。ほかに啓婢湯(けいひとう)、や茯苓飲(ぶくりょういん)、人参湯(にんじんとう)など。 |
加齢、腎虚 | 六味丸 (ろくみがん) |
アンチエイジング作用、滋養強壮作用があり、卵子の老化に働きかける。ほかに八味地黄丸(はちみじおうがん)、午車腎気丸(ごしゃじんきがん)、真武湯(しんぶとう)など。 |
ストレス、肝鬱 | 四逆散 (しぎゃくさん) |
精神的緊張をとり、ストレスを和らげてリラックスさせる。ほかに大柴胡湯(だいさいことう)や柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう) |
手足の冷え、全身の冷え、精神症状を伴う冷えにより最もよい漢方を選択します。
特徴的な症状 | 処方薬 | ポイント |
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月経障害を伴う血色不良、むくみ傾向 | 当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん) |
冷え、むくみ、貧血 |
しもやけができやすい、冷えると腹痛・腰痛がおこる、時に頭痛あり | 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 (とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) |
古来、しもやけに頻用されている |
瘀血(血液のうっ血によっておきる循環障害)、下腹部圧痛 | 桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん) |
体格よい人の手足の冷えによい |
痩せ型、低体温、低血圧、胃下垂顕著、下痢傾向 | 真武湯 (しんぶとう) |
人参湯と併用すると効果的 |
ストレスからくる精神症状には漢方で気の働きを高め、精神を安定させます。
特徴的な症状 | 処方薬 | ポイント |
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更年期うつ状態、 不定愁訴 |
加味逍遙散 (かみしょうようさん) |
のぼせ、ホットフラッシュ、発汗がみられる場合 |
怒りやすい、不安焦燥感、不眠、月経前症候群 | 抑肝散 (よくかんさん) 抑肝散加陳皮半夏 (よくかんさんかちんぴはんげ) |
胃症状あれば抑肝散加陳皮半夏を使用 |
不安障害、のどに詰まった感じあり、不定愁訴 | 半夏厚朴湯 (はんげこうぼくとう) |
症状が長引けば柴朴湯に切り替え |
神経症、うつ状態、 心身症 |
柴胡加竜骨牡蠣湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう) |
脇から胸にかけてすっきりしない状態あり |
神経症、心身症、不眠 | 黄連解毒湯 (おうれんげどくとう) |
のぼせ、ホットフラッシュ、興奮しやすい |
西洋医学は、痛みや症状を直ちに緩和する対処療法と考えられます。それに対し漢方治療は、痛みや症状の根本を撃退してしまおうという考えです。つまり、個人の体質に合わせて、バランスを整えて免疫力や治癒力を高め、各臓器を活発化し、病気に強い体質に改善するのが漢方の目的です。
漢方のすばらしい力を、あなたの体に活かしてください。
私たちは、そのお手伝いをしていきたいと願っております。
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